アメリカでの状況

 アメリカでは社会不安障害はうつ病、アルコール依存症に次いで3番目に多い精神障害です。アメリカ人口の1/8が社会不安障害をもっています。

 社会不安障害(社会恐怖)は、他人に詮索されることに対する過度の恐怖、または社会的状況あるいは何らかの行為をする状況での屈辱や不安に対する持続的な恐怖が特徴です。その結果、恐怖状況を回避するかひどい苦痛を伴いそれを耐え忍んでいます。

 多くの社会不安障害の人は2つ以上の社会的状況を恐れます。最も典型的な恐怖は、人前でしゃべること、面識のない人と話したり知らない人に合うこと、人前で食べたり飲んだり書いたりすること、公衆トイレを利用することなどです。

 社会的状況において社会不安障害の人は心悸亢進、震え、冷や汗、胃の障害、下痢、筋肉のこわばり、赤面、頭が真っ白になることを経験します。これらの症状がひどいとパニック発作の形をとることがあります。

 社会不安障害の結果、社会的、経済的に破滅的になることもあります。学校を中退したり、長期にわたり解雇になったり、アルコールの飲みすぎ、自殺企図、結婚しない、子供をつくらないという結果になることがあります。

 社会不安障害は幼少の頃から発症することもありますが、たいて10代半ばに発症し、それが一生続くこともたびたびあります。男性よりも女性に多いという研究報告があります。家系も関係するようです。

 社会不安障害はパニック障害や強迫性障害、うつ病と合併することもあり、これらの障害に先立って起こることが多いようです。