何が社会不安障害を引き起こすのでしょうか

 社会不安障害の原因ははっきりとは分かっていませんが、生理的要因と精神的要因が関与していると報告がされています。

 ひとつの仮説は、神経細胞と脳との間の情報伝達に携わっているセロトニンという化学物質のバランスが崩れることによるというものです。興味深いことに、これは他の不安障害、気分障害に共通することなのです。

 もうひとつの仮説は社会不安障害が遺伝性で、特に親子など、関係が近いほど起こりやすいというものです。また、過去の不安な社会的出来事から生じるという仮説もあります。

 社会的状況においてあなたが感じる不安は必ずしも“いつも通りの自分”ではないことを知っておくことが重要です。あなたが社会不安とどれほど長く付き合ってもそれがあなたの性格や生活の一部であってはならないのです。社会不安障害は何故、どのように起こったかとは関係なく治療可能です。すでに社会不安障害の人のための治療法がいくつか存在し、研究者たちがさらに良い治療法の確立を目指して日々努力しています。

 “アルコールが自分を社交的な人間にしてくれるものだと思っていましたし、実際にそうでした。しかし、それは本当の自分ではなかったのです。自分に何が起きているか、良くなるためにどうすればいいのかを知りたいと思っていました。アルコールに頼ってしまうことで本当の原因を見失いたくありませんでした。”

 

他の症状

 社会不安障害の人が最初に治療を求めるのはたいてい別の障害の為です。例えば、うつ病やパニック障害の為に社会不安障害の人は医師を訪ねます。うつ病の人は喜びの喪失、持続的な悲しみ等の症状があり、それらが日常生活の妨げになります。パニック障害の人は多くが理由のない強い恐怖感に繰り返し襲われます。心臓がバクバクして、胸が痛み、息を吸うのが苦しく、何か恐ろしいことが起きそうな気分に襲われます。

 うつ病とパニック障害は社会不安障害の人にしばしば生じ、治療が可能です。もし、いずれの症状に当てはまるものがあるならば直ちに医師に話し、あなたの治療計画を必要に応じて変えてもらいましょう。

 

アルコールとドラッグは状況を悪化させます。

 社会不安障害の人の中には社会的状況に耐えるため、自己治療法としてアルコールやドラッグをやる人がいます。実際、社会不安障害の人の4分の1にアルコールを乱用がみられます。アルコールとドラッグは初めのうちは効果があるかのようにみえますが、それらは徐々に社会不安障害の人の生活上の別の問題となっていきます。適切な治療によってアルコールと薬物依存は軽減できます。

 “最終的に医師に相談しました。医師は社会不安障害について説明してくれ、専門医を紹介してくれました。どこが悪いのか教えてくれたので安心しました。また、これは私の心の問題ではないし、私のような人が他にもいると聞いて驚きました。”